図書館の専門家・司書資格の取得。そのためには図書館そのものを便利に利用しちゃいましょう。通信制大学で勉強する際の図書館活用法を教えます!
わたしは近畿大学通信の図書館司書コースで資格を取得しましたが、他の通信制大学でも共通することです。
上手に図書館を活用することで、続けるのが難しいと思われがちな通信での資格取得も挫折しないで続けられます。
図書館活用法、司書の参考資料を借りよう
司書資格を取得するためには、教科書以外に教科担当教授がおすすめする参考書を読んで勉強する必要があります。
でも、大学の勉強で使う本って結構なお値段(1冊2,3000円)がするものです。
1科目につき、2~3冊の参考書を読んだとして、1科目につき1万円弱と考えれば参考書代は馬鹿になりませんよね。
また参考になるかなと高いお金を出して購入した本なのに、「レポートに使える箇所がほとんどなかった」とか「内容が難しすぎて自分には合わなかった」となればショックはかなり大きいです。
そんな時頼れるのが図書館。図書館で参考書を借りれば、何冊読んでも学費の負担にはなりません。
そして実際手に取ってみて何度も読み返したい本、全体的に参考になる本と出会ったら、本屋にて購入すればよいのです。
資料をコピーしてラインやメモを書きこもう
図書館で借りた参考書だけれど、この部分、重要だからラインを引きたい!と思ったら、図書館のコピーサービスを利用しましょう。
図書館ではコピー申込書に記入しコピー代を払うことで、本の一部を複写することができます。
ただし、これは「一部だけ」参考になる参考書に対して特に使える方法です。図書館でコピーできる本の範囲には制限があるのです。
参考書全体にラインを引きたい箇所が点在している場合は、その参考書を自分で購入しましょう。
卒業生が教える「通信制大学の勉強がわからない・難しい」を乗り切る方法
相互貸借制度を利用してみよう
司書資格の勉強で使用する参考書は、普通の小説と違ってあまり借り手がつかない本です。そのため、「司書資格の参考書なんて地元の小さな図書館にはおいていないよ!」とお嘆きの人もいるでしょう。
しかし、図書館には相互貸借制度というものがあります。
地元の図書館で相互貸借制度を利用すれば、県立図書館に本を貸してくださいとリクエストすることができるのです。
地元の町立図書館に比べ、県立図書館の本の所蔵数は膨大ですから、欲しい本が見つかる確率は大変高くなります。
リクエストした本は地元の町立図書館で受け取ることができるので、わざわざ遠い県立図書館まで足を運ぶ必要もなく、とても便利。
さらに希少本の場合は県立図書館だけでなく県外の図書館から本を借りれるよう手配してくれることもあります。
辞書や電子資料を使ってみよう
いろいろな辞書や電子資料に触れる体験も司書志望者にとっては大切なことです。図書館では様々な辞書を読むことができます。
また家庭用パソコンからは利用しにくい商用データベースの利用ができる図書館もあります。
辞書や商用データベースの扱いに慣れておくことは、質の高いレファレンスサービス(図書館利用者が知りたい情報を探す手段を案内するサービス・司書業務の1つ)の提供に欠かせません。
司書資格の学習の為に、また将来の司書業務の為に、図書館内のさまざまな資料に触れてみることをお勧めします。
カウンターの司書さんと仲良くなろう
以上のように図書館を頻繁に使っていると、カウンターの司書さんとも顔なじみになってくると思います。
実は、司書さんとある程度コミュニケーションを取っておくことは近畿大学通信教育部で司書資格を取るうえで結構重要なことです。
というのも、図書司書コースの科目の中には、図書館へのインタビューが必要なレポートが存在するからです。
今まであまり利用していなかった図書館にいきなりインタビュー申し込みをするのは勇気がいりますよね。
そこで、頻繁に図書館を利用してカウンターの司書さんとの距離を縮めておくのです。
司書に関する本を借りる時をきっかけに、「実は司書の資格取得のための勉強をしているんです」と話しかけてみてもよいかもしれません。
また、わたしが受講した近畿大学通信教育部の司書コースには図書館演習という科目もあります。
必須科目ではありませんが、実際に図書館で実務を経験できる貴重な科目です。
ただし実習先の図書館は学生が自分で図書館側と交渉し、確保する必要があるのです。この科目を履修したいという人なら、なおさら図書館と親密な関係を作っておいた方が良いでしょう。
以上、近畿大学通信で司書資格を取得したわたしの図書館活用法でした。