全日制大学に通ったことのある人でも、最初は戸惑うのが通信制大学の世界。
通信制大学で初めて勉強するという図書館司書志望者に向けて、近畿大学通信教育部で勉強する際に使われるいろいろな用語を卒業生がまとめました。
通信制大学のスクーリングってなに?
通信制大学で最も独特のシステムといえるのが「スクーリング」です。スクーリングというのは、対面式(つまりは普通の)授業のこと。
普段自宅学習が主な通信制大学生ですが、受講科目の形態がスクーリングの場合は学校に出かけて行って授業を受ける必要があるわけです。
近畿大学通信教育部図書館司書コースでは2科目がスクーリング科目となります。普段孤独な自宅学習の中、一緒に勉強する仲間と出会える貴重な機会でもあります。
スクーリングの期間は1科目3日程度。社会人が通いやすいよう土曜日曜に開催されています。ただし、スクーリングが開催されている会場が自宅から遠い場合は、泊りがけを覚悟しなければならない場合も。
⇒近畿大学通信はスクーリングなしで司書資格を取得できるらしいけど通学とどちらがおすすめ?
メディア授業はインターネット動画で受講できる授業
近畿大学通信教育部で図書館司書の資格を取る場合、スクーリングに行く時間がない人は代わりにメディア授業を受講することで必要単位をそろえることもできます。
メディア授業というのは、パソコンで配信される授業の動画を試聴して勉強する授業です。
1科目につき15回の動画を見る必要がありますが、スクーリングに行く手間を考えれば、自宅から外出することなく単位が取得できる便利な授業形式です。
レポート
近畿大学通信教育部で単位を取得したいなら、各教科のレポートを提出する必要があります。レポートといっても勉強した内容を自由に書いてよいものではありません。
各科目にレポート用の設問(「~について説明しなさい」とか)があらかじめ設定されているので、これに解答する形でレポートを書くのです。
教科書や参考図書を見るのはもちろんOK。でもちょっと本を読んだぐらいでは簡単に書けないのがレポートです。大体ですが、1つのレポートにつき2000字前後は書くことになるでしょう。
⇒「図書館を取材する」課題レポートの書き方。わたしはこんな風に作成しました。
科目終末試験
近畿大学通信教育部で単位を取るためには、レポートとともに科目終末試験に合格しなければなりません。科目終末試験の試験範囲は教科書全部。
内容は高校までのテストと違い、ほとんどがレポートと同じく記述式。科目終末試験の実施される日程はあらかじめ決まっています。
ただし、どの日にどの科目の試験を受けるのかは生徒がある程度自由に選ぶことができます。
レポートの締め切りと科目終末試験の日程をどのように組んでいくのかが、通信大学攻略のカギです。
科目終末試験の受け方は2種類。各地方に設けられた受験会場での受験と、インターネット上で実施されるweb受験です。
科目終末試験問題集
会場で科目終末試験を受ける際に持っていく問題集。1科目につき20問の試験問題が載っています。
試験本番ではこの中のどれかが出題されるので、あらかじめすべての問題の解答を作成して試験に臨みます。問題集への書き込みは一切禁止なので、作成した解答は丸暗記します。
web受験
試験当日にパソコンを起動して、インターネットを介して受験するタイプの科目終末試験。
試験中に教科書参考書は見放題ですが、そのかわりどんな問題が出るかという前情報は一切なしです。
会場受験かweb受験か、どちらの方が自分に向いているかよく考えて申し込みましょう。
KULeD
近畿大学通信教育部の学生が利用できるポータルサイト。入学時にログイン手続きの案内があります。
KULeDを利用すれば、インターネット経由でレポートの提出、各種書類申請の申し込み、ウェブ試験の申し込み、メディア授業の試聴など様々なことが可能になります。
近畿大学通信教育部以外にも通信制大学の多くはこのようなポータルサイトを開設しているようです。
卒業生が教える「通信制大学の勉強がわからない・難しい」を乗り切る方法
近大メール
近畿大学が学生一人一人に対し、発行しているメールアドレスです。学校からの連絡事項(レポートの添削完了のお知らせなど)はこの近大メールに送られてきます。
近大メールはGmailを利用しているので、スマートフォンのGmailアプリやパソコンのGoogle Cromeブラウザから読み込むことができます。
また手続きなどで困ったことが起きたら近大メールを使って、近畿大学に質問を送ることもできますよ。